PC基礎講習/文字の種類

概要

本章では、Windows日本語環境における、文字の種類と入力方法について学びます。

重要語

ASCII

英数文字などの符号化方式の1つ

Shiftキー

大文字を入力するためのキー

必要語

アクセサリ

Windows標準のアプリケーションの一部

ASCII

この単語は頭字語ですが、慣習的にアスキーと読みます。
これは、古くから使われている、文字を番号にする方法の一種です。
非常に多くのプログラムがこれを用いて書かれてきました。

ASCII文字

ASCII文字とは、ASCII方式を用いて文字の番号に変換できる文字のことです。
アクセサリから、メモ帳を開いてください。
起動したら、アルファベットのキーをいくつか押してみましょう。
ここで、入力した文字の下に、変換候補が出てくることがあります。
この場合、日本語入力モードになってしまっています。
Enterキーで入力を確定した後、半角/全角キーを押して英字入力モードにしてください。
この英字入力モードで入力できる文字は、ある1字を除いてすべてASCII文字です。

円記号

このある1字が、Windows上では¥と表示される円記号です。
この字は本来、スラッシュ/を反転した記号のはずでした。
ASCIIでの名前はバックスラッシュといいます。
ところが、Windows日本語環境では、この番号に円記号を割り当ててしまいました。
つまり、バックスラッシュが円記号として表示されてしまう、ということです。
これはたまに問題になりますが、コンピュータから見れば両者の番号は等しいと認識しておくといいでしょう。

非ASCII文字/符号化方式

さて、ASCIIで文字の番号にできない文字のことを、非ASCII文字といいます。
これには、前項の円記号や、日本語入力モードの文字などが当てはまります。
非ASCII文字を番号にする方法としては、UNICODEやshift-jisが挙げられます。
このような、文字を番号にする方法を、文字の符号化方式や文字コードと呼びます。
ASCIIも文字コードの一種です。

プログラムでの使用

歴史的に、ASCIIは非常に多くのコンピュータで利用されてきたので、多くのプログラムがASCIIで書かれています。
近年では、UNICODEが普及してきたので、プログラムのファイル内に非ASCII文字が入っていても、エラーを吐く事例は減っています。
しかし、非ASCII文字をむやみに使うのはお勧めできません。
理由はいくつかありますが、最も大きな理由は打ち間違い防止です。
非ASCII文字によるエラーが減った、と言っても、それはプログラムの動作と直接関係のない部分の話です。
ほとんどの場合、プログラムの記号などはASCII文字です。
日本語入力モードで入力した、形が似ているだけの記号は受け付けず、エラーを吐いてしまいます。
非ASCII文字の使用は、動作結果の表示や、動作内容の注釈などにとどめるべきでしょう。

Shiftキー

名前は、そのままシフトキーと読みます。
もともとアルファベットの大文字を入力するためのキーでしたが、現在では他の用途もあります。
通常のキーボードには、左右合わせて2つありますが、多くの場合はどちらを使ってもよいです。

大文字の入力

前節の最初で開いたメモ帳に、ASCII文字のアルファベットをいくつか追加してみましょう。
入力されたのはすべて小文字であることがわかると思います。
それでは、Shiftキーを長押ししながら、アルファベットのキーを押し、Shiftキーを離しましょう。
アルファベットの大文字が入力されたと思います。
このように、Shiftキーが押されている間に入力されたアルファベットは大文字になります。

caps lockキー

このキーは、大文字が多い文章を入力するときのためにあります。
Shiftキーを押している間に、caps lockキーを押してみましょう。
すると、入力される文字が大文字になったと思います。
この状態では、Shiftキーで小文字が入力されるようになります。
もとに戻すには、この状態にしたのと同じ手順を行います。