C++講習/C++とWindowsの歴史

概要

C++とWindowsについての簡単な歴史を説明します。

重要語

ISO/IEC

C++規格を策定している団体

C++98, C++03

初めてのC++規格とそのマイナーチェンジ

C++11

初めてのメジャーアップデートであるC++規格

C++14, C++17, C++20

C++11以降3年ごとに策定されているC++規格

C++コンパイラ

C++コードを実行できる形式にするプログラム

GCC

が開発しているC++コンパイラ

Clang

が開発しているC++コンパイラ

MSVC/VC++

Microsoft社が開発しているC++コンパイラ

必要語

C言語

C++に大きな影響を与えたプログラミング言語

C++

本講習で扱うプログラミング言語

C++規格

C++の言語機能と標準ライブラリの仕様文書

ライブラリ

意味を持って集約されたプログラム

C++標準ライブラリ

C++の規格で定められているライブラリ

Windows API

Windowsの機能を利用するためのインターフェース

C++規格

C++の規格についてです。

C++のはじまり

cppreference.comwikipediaに、より詳しい解説がありますが、説明します。
そもそも、初期のC++はC with Classesという、C言語に「クラス」を追加したものでした。
これは、ビャーネ・ストロヴストルップが構想・開発し、C++の礎を築きました。

C++規格

ところで、現在のC++はISOやIECといった国際的に標準化を行う団体が規格を策定しています。
C++11以降、策定が終わった機能から追加する方法で、3年ごとに文書化し発行をしています。
講習では、規格の発行された年の下2桁を使い、C++YYという通称で呼ぶことにします。

C++規格のバージョン

今まで、C++規格は1998,2003,11,14,17年に発行されてきました。
これらを、C++98,C++03,C++11,C++14,C++17と呼ぶことにしています。
2020年中にはC++20が発行される予定で、C++講習でも新機能を扱う予定です。

C++規格概要

C++規格では、C++の「コア言語」と呼ばれる部分である言語仕様と、
様々な内容を扱っている「C++標準ライブラリ」を規定しています。
全文英語で、規格相当の「Nペーパー」であれば無料で読むことが出来ます。
「Nペーパー」というのは規格案のことで、PDFとhtmlで公開されています。